建築石材

駐車場のコンクリート打ちがありました。

新年あけまして、おめでとうございます、今年もよろしくお願いいたします。

昨年の最後の関口石材工業としての仕事は、三島市内、新築の個人邸の、駐車場及び花壇の工事の依頼でした。

玄関前に縦方向に一台、右側道路と並行に一台分の駐車スペースです。

玄関前に縦方向に一台、右側道路と並行に一台分の駐車スペースです。

お施主様の悩み、心配として、住宅メーカーのいいなりで外構工事をすると、建物の完成を見ないうちから、図面だけで工事の許可を出さなくてはいけないので、結果、完成イメージを考える時間を与えてもらえず工事が進み、満足した仕上がり結果が得られないことを不満に感じたそうです。ですので、住宅完成、引き渡し後に知り合いである私に工事の依頼をしてくださったのです。

そのことから関口石材工業としてできることを考えると・・、

お施主様は、ゆっくりと工事の様子を見ながら仕上がりを考えたかったそうです、私もそれに答えて、お施主様の要望を聞いて施工中でも可能な限り小変更を繰り返して、お施主様の望む結果に反映できるように努力しました。もちろん、お施主様の要望をただ真に受けるだけでなく、プロとして、こちらからも提案を出して話し合うように努めました。

アルビノクオーツ、ブラジルの石の乱張りです。

アルビノクオーツ、ブラジルの石の乱張りです。

あと、可能な限り、こちらの都合だけで工事を急かさないことを約束しました。(ただ、期日は設けて話し合いを進めないといつまでも完成しないことになるので、ある程度は決断を促しましたね。)

工事内容は、既存の住宅の玄関タイルを最大限生かしながら、駐車位置、水勾配、花壇の配置を配慮した設計プランを考えました。

車、二台分の駐車スペースと、一部をブロックで仕切り、平らにして、ステージ状に仕上げました(いずれ、お施主様自らの手でウッドデッキを作る予定なのだそうです)。あと、ピンコロ石で、花壇を段々に設けてあります。用土が深さ十分に入るように、30センチ掘り下げ、用土も入れ替えて腐葉土もすきこんでおきました。

全面、コンクリートの打ちっぱなしではなく、石張り(乱張り)部分とピンコロ石による花壇の縁取りを作り、見た目にも良いアクセントになるように配慮しました。石屋としても腕の見せ所ですから仕事の遣り甲斐があります!。

10センチ角のピンコロ石による花壇です

10センチ角のピンコロ石による花壇です

ブロックの縁どりも、材料のブロックの見た目が最大限引き立つように、コンクリートで埋まってしまわないように注意しました。溝のアールはお施主さまからデザインの指示があって可能な限り反映させました、大変でしたが、結果、良いアクセントになっていますね。溝の中にはグリーンとして「リュウノヒゲ」を植えました。

お施主様も私も手間はかかったのですが、お施主様は仕上がりに大満足してくださいました。

後は、お施主様が花壇に花や樹木を植えたり、ウッドデッキの計画を立てたりと、今後の楽しみを残すことが出来たと思います。こちらが一方的にエクステリア工事を進めるのではなく、時間と共にお施主様の手でお庭が育って行くところを応援するような、そんなお手伝いをしたいですね。

 

薪ストーブ台の仕上がりの姿。

CIMG3780

マットな仕上がりが大人っぽく、自然ですね!

以前、石工事をさせていただいた、「薪ストーブの置き台」

完成の写真を撮らせていただきました。

うん!、なかなかの存在感じゃありませんか。

砂岩系の伊豆石の優しい色合いも、主役の薪ストーブを引き立てていると思います。

(*ピキャンオーブンというオーストラリア製の薪ストーブです。上段が燃焼室で、下段がオーブン室、さらに天板でも直火で調理ができる!)

邸宅の完成が春でしたので、まだ数回しか火を入れていないそうですが、使い勝手もなかなか良いそうです。冬になって、本格的に使うようになったら、「私を招待して実演しようか」、と、お施主様に約束していただけたので、その日が今から楽しみです。

薪ストーブの炎を見ながら、薪ストーブで作ったピザなどのお料理をいただけたら、それは最高の贅沢ですね☆。

その時には、私が自分で焙煎した珈琲を持参して、薪ストーブパーティーに参加したいと思います!。

 

若草石の防水工事をおこないました。

CIMG4141

防水処理、仕上がりです。

八月中旬、以前工事をさせていただいた古い若草石の再利用の土留め石でしたが、風化した石の表面が剥離して歩道側にこぼれ落ちているとのことで、対策をすることになりました。

お施主様の願いは、「歩道に剥離した石のくずが落ちて歩行者に迷惑をかけるのは世間様に申し訳ない」、ということで、最悪の場合、石を撤去してコンクリート擁壁にするという話も出ましたが、私としてもせっかく価値のある古い若草石を撤去してコンクリートでは、味気ないものになってしまう!と感じたので、なんとか対策を考えてみました。

まず、なぜ剥離したのかを考察してみたのですが、考えられることは二つ、①土の水分が石の中に入り、外側へ出るを繰り返すことにより、石の表面に剥離が起こる。②交通量の多い国道に面していることから、酸性雨によって溶ける。などと推理しました。

では、その対策としてどのようにしたかというと。「アクトビズ、AD-スーパーⅡ」という軟石用浸透性吸水防止剤を、土に接している面に塗布することにしました。私も初めて使うこの薬品の塗布で期待できる効果は、砂岩系伊豆石、大谷石やコンクリートなど、中に薬剤が浸透して吸水率を十分の一まで低下させるそうです。よって、これ以上の剥離も緩やかになることを期待しました。

以下、メーカーのカタログの一部引用です。

アドバンスのAD-スーパー・AD-スーパーIIは
吸水率が非常に高い大谷石にAD-COATを塗布し、
吸水率を低下させる事で石自体の強度が低下を軽減できるか否かの
確認試験を行っています。

公的機関にてJIS A 5003による吸水率測定試験
ADースーパー・ADスーパーIIを塗布した大谷石は、どちらも
無塗布の大谷石と比べると吸水率が10分の1以下に減少しました。

さらに吸水率を大幅に低下させ、強度も維持できている事から
吸水防止処理を行う事は石自体の保護に十分有用であると判断できる結果となりました

以上 とありました。

実際の工事は、裏に入っている土を掘り出して石の裏面を露出させて一週間ほど乾燥させて、それからAD-スーパーⅡを防水塗布、また完全乾燥まで一週間放置して、それから土を戻して終了となりました。

梅雨が完全に明けるのを待って防水工事を行いました。実際の工事は2日程度なのですが、乾燥時間など含めると2週間ほどの長期工程となりました。

余った防水材を表面にも塗布してみたのですが、塗布表面に気になるような艶などの変化が出ないので良い感じです、むしろ少々のウエット感があって、石が一番綺麗に見える色合いを良い感じにキープしているようです。

CIMG3874

水をみごと、弾いてくれています。

CIMG3876

4リットル缶、10㎡塗布出来ました。物は2万円です。

当初の目的を果たせたか、結果はこれから出るので、今後、石の変化の様子を観察していきたいと思います。

 

 

 

古いお墓の据え直し工事がありました。

CIMG3795

石塔が陥没しているのが、わかるでしょうか?。

CIMG3797

御影石で、平らに、広々としました。

CIMG3796

大きく育ちすぎた植木はやめて、明るくすっきしたようです。

先月、伊豆の国市奈古谷で、築40年のお墓の据え直し工事がありました。以前に納骨があったのですが、石塔の下のカロートと呼ばれる骨室が、長年の重みで陥没して、お骨を入れるときに開ける蓋の石が、上に被せてある石(甲蓋石)に上から挟まれて開かなくなっていました。その時はかろうじて開くことができましたが、このまま一気に崩壊することはありませんが、蓋石へ、石塔、甲蓋石の重み、すべての力がかかって、蓋の石の角が欠けはじめていて、さらに重みがかかったら開くことも出来なくなるので、その前に直そうということになりました。

お墓も40年の年数がたつと、石塔の傾きも当然ありましたし、目地が切れて、石どうしの隙間が大きく開いていたりと、今回のような総合的な不具合も出てくるようです。建立当時は今の時代よりも、工作機械が発達していなかったことで、カロート石の下の基礎部分のてん圧(付き固め)が不十分だったようですね。お墓全部の解体はせずに、不具合の出ている石塔、カロート室を中心に、一旦取り外して、新たに基礎から打ち直して、再び元の通りに据えなおしました。その他、石塔正面、拝む場所は、御影の敷石に変更。あと、植木をやめて、植木の陰になっていた灯篭を設置しなおして、砂利を敷いてあった部分も雑草がでないように、お施主様がタイル屋さんのため、ご自身でタイルへと張替え工事をしました。

お施主様は、お墓の後継者に不安をかかえているので、今後、完全新規でのお墓の建立をすることでもないというお気持ちのようでした。なので最低限の修理と、小改良に留めることにしましたが、石塔、外柵石の傾も直り、目地も入れなおしたこと、敷石でイメージチェンジできたことで、これでまた20年は耐用年数が伸びたので、安心されたようです。同じようなお墓の不具合でお悩みで気になりましたら、まずご相談ください。

間知石の積み直しをしました。

CIMG3718

元の状態です、土地全体より石の天端が低く、一定していませんでした。

CIMG3720

仕上がりの状態です、左の写真に比べて、だいぶ高くなりました。

CIMG3721

上の屋敷部分、以前は低く傾斜していました。

2015年、最初の仕事、今年の冬は暖かいですね。

地元、伊豆の国市内のお百姓さんの多い地区で、隣地との高低差のある、家どうしの境界になっていた、間知石の石積みが崩れ始めているので直してほしいとの依頼がありました。

全長18メートル、高さは1.5メートルほどです。依頼してくれたのは上の家(高い方)の方です、写真ではわかりづらいのですが、石積みの所々が、下の家の方へと押し出されていました。昔の仕事なので基礎はなく、石の裏もコンクリート詰めされていません、そこで一旦全部解体して、基礎コンクリートをしっかり打ってから,もう一度、外した石で一から積み直しました。

完全に、元と同じように一個一個、石の配置にするのは不可能ですが、新たに隣の石どうしが必ず3点は付いてグラグラしないように積み上げていきます。そして横に一列、一段積んだら裏に生コンクリートを詰めて補強していきました。石が一個一個がとても重くて、石の配置もなかなか一度には決まらず、何度も上下をひっくり返しては加工したりの繰り返しで、大変な作業でした。

完成すると、とても安定した仕上がりになりました。さらに仕上がりを元よりも高くしたこと、まっすぐにラインが揃ったこともあって、敷地がとても広々と、使いやすくなりました!。「これなら当分、崩れる心配もないね!、こらから広々と畑が出来るよ」と、お施主様も大喜びしてくれました。そのように言っていただけて、苦労の甲斐がありました。

少し残念なのは、仕上がりが良く見えるのは、代金を払っていただいた上の家ではなくて、下の隣の家の方だということですね、そう話しながら、お施主様と笑っていました。